内村鑑三

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人の生涯は、罪を犯しつつ死を前に望む恐怖の生涯である。罪の苦悶と死の恐怖と、この二つは、人が墓までたずさへゆくべき道づれである。

内村鑑三 「ロマ書の研究」


信仰は信仰に由て維持する能はず、信仰は労働に由てのみ能く維持するを得べし、信仰は根にして労働は枝なり。

内村鑑三 「所感十年」


婦人を遇するの道は、その高貴なる品性をはげますにあり、その賎劣なる虚栄心に訴ふるにあらず。

内村鑑三 「独立宣言」


家庭は日本人最大多数に取りては幸福なる処ではなくして忍耐の所である。

内村鑑三 「所感十年」


恐るべき者は宗教家にあらず、彼等は時代の子なり、神の僕に非ず、彼等は時代の思潮に逆ひて何事をも為し得る者に非ず。

内村鑑三 「所感十年」


恐るべき者は政治家にあらず、彼等は権力の阿従者なり。正義の主張者に非ず、彼等は権力の命令に抗して何事をも存し得る者に非ず。

内村鑑三 「所感十年」


恐るべき者は新聞記者にあらず、彼等は時勢の従属なり、其指導者にあらず、彼等は時勢の要求に反して何事をも語り得る者に非ず。

内村鑑三 「所感十年」


愛に恐怖なし、最上の道徳たればなり。愛に疑惑なし。最大の真理たればなり。愛に束縛なし、真箇の自由なればなり。

内村鑑三 「所感十年」


政治に野心がある、好策がある、結党がある、政治は清浄を愛し、潔白を求むる者の入らんと欲する所ではない。

内村鑑三 「所感十年」


真の愛は悪に対する憎悪を十分にふくむものである。仮面的の愛または浅き愛は、悪を憎むことを知らない。けれども深き真なる愛は、かくあることはできないのである。

内村鑑三 「ロマ書の研究」


自然の自然は自然なり。自然主義者の自然は不自然なり

内村鑑三 「聖書之研究」


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