善悪

1 - 20 ( 47 件中 )  [ / 1 2 3 / 次→ ]

[PR]

いかなるものでも、自然という造物主の手から出るときは善である。人間の手に渡って悪となる。

ルソー 「エミール」


すべてを善と悟り、すべてを悪と悟る人間を信じるな。しかし、すべてに無関心な人間は、それ以上に信ずるな。

ラヴァーター 「断片」


なんらかの善を心の裡に持たない悪人はなく、なんらかの悪を心の裡に持たない善人もない。

アディソン 「スペクテーター誌」


わが子よ、礼拝のつとめを果たし、他人には善をすすめて悪をおさえ、いかなる目に会おうともよくそれに耐え抜くごとくせよ。それこそ物事の正しき在り方というものなり。

マホメット 「コーラン」


われわれの一つの目は人生の善い部分を見、他の目は悪い部分を見るのに役立っている。前者の目を閉じるという強い癖を持つ人は多くいるけれども、後者の目を閉じる人はわずかしかいない。

ヴォルテール 「片目の人足」


一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない人にとっては、善でもなく悪でもないものである。

スピノザ 「エチカ」


万物皆純善にして悪なきなり。中なるときは、すなはち皆善なり。半をすぎるときは、すなはち善も悪となる。

沢庵「玲瓏日記」


世の中に絶対的の悪といふものはない。悪はいつも抽象的に物の一面を見て全貌を知らず、一方に偏して全体の統一に反する所に現はれるのである。悪がなければ善もない。悪は実在の成立に必要なる要素である。

西田幾多郎 「善の研究」


人は善よりも悪に傾く。

マキァヴェリ 「フィレンツ史」


人は誰ひとりとて、みずから進みて悪事を行う者はなし。

ソクラテス


同悪相意。

「素書」


善き事を思へるは善き事を思へるに過ぎず、悪しき事を思へるは悪しき事を為したるなり。

長谷川如是閑 「如是閑語」


善といい、悪といい、われわれに快楽と苦痛とを惹き起こすところのものにほかならない。

ロック 「随筆集」


善とはなにか…人間において権力の感情と権力を欲する意志を高揚するすべてのもの。悪とはなにか…弱さから生ずるすべてのものである。

ニーチェ 「反キリスト」


善とは家畜の群のやうな人間と去就を同じうする道にすぎない。それを破らうとするのは悪だ。

森鴎外 「仮面」


善と悪との闘争は絶えずいたるところに支配している。善悪の彼岸は存在せず、ただ多いか少ないかである。

ヒルティ 「眠られぬ夜のために」


善にはつねに悪が混じっている。極端な善は悪となる。極端な悪はなんらの善にもならない。

ヴィニィ 「詩人の日記-1834」


善の究極は悪であり、悪の究極は善である。

ラ・ロシュフーコー 「道徳的反省」


善は、自分が犠牲になるのでなければ善ではない。勝利は、それがどんなものであっても悪だ。敗北は、それが自発的になされたのであれば、いかなるものでも善だ。

ローラン 「理性の勝利」


善をなすには努力が必要である。しかし、悪を抑制するには、さらにいっそうの努力が必要である。

トルストイ 「読書の輪-一・六」


1 - 20 ( 47 件中 )  [ / 1 2 3 / 次→ ]

[PR]
偉人 人生
生活 家庭 人間 人間関係
感情 理性 性格・態度 学問
政治 経済・経営 国家 社会
道徳 宗教 自然 職業

このページの先頭へ