「生死」名言集・格言集
不死不減という希望なくしては、なに人といえども、国家のために死ねるものにあらず。
キケロ 「哲学談義」
平和をもたらさない死は死にあらず。
ホーワード、ドライデン 「インディアンの女王-五幕一場」
墓に入るまでは、人間は幸福なりと称すべきにあらず。
オヴィディウス 「断片」
墓はつねに運命の嵐を防ぐ最良の砦である。
リヒテンベルク 「断片」
僕が死に方を考えるのは、死ぬためじゃない、生きるためなのだ。
マルロー 「王道」
僕は彼岸を信じない。彼岸なんてものは存在しない。枯れた木は永久に死に、凍死した鳥は二度とよみがえらない。
ヘッセ 「ナルチスとゴルトムント」
約束した場所に赴く巡礼者のように、現世は宿屋であり、死は旅の終わりだ。
ドライデン 「バラモンとアルシット」
裸で私はこの世にきた。裸で私はこの世から出ていかねばならないのだ。
セルバンテス 「ドン・キホーテ」
臨終にあって、人の惜しむのはみずからの命ではない、生命そのものだ。
レニエ 「どんく」
老若を間わず棺桶が同じ大きさだということは、聡明な死が示す怪奇な、魅惑的な趣味のシンボルだ。
ボードレール 「悪の華-小さな老婆」
「しかし、ただ死し、往け」と、ああ、すべてが往き、往かねばならぬところ、わが世に生まれ、悩み生きた前のわが在りし虚無に帰りいくこと。
バイロン 「安楽な死」
「身を殺して魂を殺す能はざる者を恐るるなかれ」肉体の死は何でもない。恐るべきは霊魂の死である。
徳冨蘆花
およそ人の天に生きんとて地に死ぬるを悲しむ者は、永劫の雨のさわやかなるをいまだかしこに見ざる者なり。
ダンテ 「神曲-天堂編一四曲」
この世はあなたの安息の場ではないのに、なにをそこで訪ね回っているのか。天上こそにあなたの住居があるはずである。それゆえ、地上のすべてのものはすぎゆくものと眺めるべきである。
ケムピス 「キリストのまねび」
できうれば莞爾として死ななければならない。
ジューベル 「パンセ」
どこに死がわれわれを待っているかわからないのだから、いたるところで待とうではないか。死を予測するのは、自由を予測することである。死を学んだ者は屈従を忘れ、死の悟りは、あらゆる隷従と拘束からわれわれを解放する。
モンテーニュ 「随想録」
もし我々に死がなかつたら生の倦怠をどうしようか。死こそは実に我々に恵まれた甘露である。とはいへ、私もまた生の執着をもつてゐる。ただ執着である。愛ではない。
中勘助 「しづかな流」
もろもろの血肉ことごとく減び、人もまた塵にかえるべし。
「旧約聖書-ヨブ記三十四章一五節」
わが魂よ、汝は長期間とらわれの身にあり、いまや汝の牢獄から去り、この肉体の障害から免れる時機に来たり。喜びと勇気を持ちてこの離別を忍べ。
デカルト (辞世)
わが生命は、齢もてかぞうべきにあらず、鋤のごとく、しわをのこすときのみ重ねたれば、わが頭に刻まれし畝問にも似て、深くわが魂に彫りつけられぬ跡もなし。
バイロン 「ブレシントン伯夫人に」